アナーキー・イン・ザ・1R

映画や音楽や読書、1ルームで楽しく生きる

昭和歌謡大全集

昭和歌謡大全集 [DVD]

昭和歌謡大全集 [DVD]

大好きな作品で三度目の観賞です。村上龍の原作小説も読みました。こちらも大好きです。

二度目に観たのがかなり前でしたが、ストーリーもばっちり覚えていました。それでもやっぱり、最高の映画でした。

いたってシンプルなストーリーで、若者たちとおばさんたちの復讐合戦の映画です。最初に通り魔的に若者軍団の一人がおばさんを殺してしまって、そこからおばさん軍団の復讐が行われ、それに対してまた若者軍団が復讐を重ねて、そこからまた、という。

凄く乱暴に言うとコメディ映画ですし、ブラックジョーク的な味わいがあります。やってる事は殺し合い、非道徳的行為なんですが、それを誰も気に留めない。むしろ殺すごとに元気になってそれぞれの軍団の中で団結を深めていく。その様が凄く可笑しい。

テーマ性だとか主張だとか、そんなものは本当にどうでもよくて、復讐が繰り返される度に武器がどんどん発展していく様に笑い転げます。ナイフ、包丁から始まり、トカレフ、ロケット・ランチャー、果ては核爆弾へと。酷過ぎてもう悶絶します。

そしてキャストも凄い。

物語の中で重要な若者軍団、おばさん軍団に松田龍平池内博之安藤政信、岸本加世子、樋口可南子鈴木砂羽内田春菊など豪華キャストが集結。脇を固めるほんとにちょっとしか出ない役柄にも古田新太ミッキー・カーチス寺田農津田寛治、木下ほうか、などなど凄い面子が揃い踏み。

中でも金物屋のご主人、原田芳雄がさいこう!

トカレフありますか?「あるよ」

原子爆弾ありますか?「あるよ」

何故だっ!何故あるんだ金物屋に!

もう本当に可笑しいです。

以前に観た時はぼくも若者でしたので松田龍平が居る若者軍団に感情移入して観てしまっていた気がしますが、おっさんになって観てみますと、おばさん達の背景にある哀愁にも心打たれたりして。ピップ・エレキバンくらい許してやりなさいよ。

タイトル通り、昭和歌謡がたくさん出てきますがほとんど分かりませんでした。しかしエンディングの尾崎紀世彦が歌う「また逢う日まで」は素晴らしいですな。ええ歌やで。

できれば原作通り若者軍団は気持ち悪いオタクたちでやってもらいたかったですが、それじゃ商業的に成功しないのかな。

なんにせよ非常に馬鹿馬鹿しい最高の映画です。何も考えずに楽しみましょう。

Copyright ©アナーキー・イン・ザ・1R All rights reserved.